2020年11月20日(金)~11月28日(土)まで、梅田芸術劇場メインホールで公演される星組『エル・アルコン-鷹-/Ray-星の光線-』。
『エル・アルコン-鷹-』は、13年ぶりの再演ということで、ファンの間でも話題になっていますよね。
昨日(2020年10月13日)、やっと配役が発表され、期待度がぐんぐん上昇しています。
そこで今回は、『エル・アルコン-鷹-』のあらすじやキャストなどを振り返ってご紹介したいと思います。
ぜひ、観劇前に予習してみてくださいね♪
『エル・アルコン-鷹-』が星組で再演決定!
星組のトップスター・安蘭けいさん(とうこさん)と、トップ娘役の遠野あすかさん(あすかちゃん)の大劇場お披露目公演として上演された『エル・アルコン―鷹―』。
2008年1月2日~2月11日 東京宝塚劇場
初演は、今から13年前です。
映像を使ったプロローグの華やかさ&壮大さが、話題になったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
演出を担当したのは、齋藤吉正先生。
言われなくても、プロローグ見ただけで「サイトー先生だな」と分かる感じですね。
新生星組のワクワク感とプロローグのワクワク感がリンクして、観劇後のお友達との会話も花が咲きまくって、“ティリアンごっこ”などをして遊んだりしていました……。(当時のファンはみんなやったのでは?)
エエ~ルアルコ~~ン♪という主題歌も分かりやすくて大好き。
他の曲も良い曲が多いんです!
作曲は、映画『ゲド戦記』の音楽で有名な寺嶋民哉さん。
寺嶋民哉さんは、雪組『カラマーゾフの兄弟』や宙組『TRAFALGAR』も担当しているんですよね。
そんな『エル・アルコン―鷹―』が、礼真琴率いる今の星組で再演です!!
うわーん、楽しみすぎる!
礼真琴ティリアンと舞空瞳ギルダとか、ぴったりです!よね?!
ちなみに初演時の最下級生は、93期生です。
なので、礼真琴さんは初演には出演していません。
星組『エル・アルコン-鷹-』のあらすじは?
再演版ではなく、初演の特設ページにあらすじが載っていました。
めちゃくちゃ長いですが引用しておきます。
気になる方は読んでみてください。
16世紀後半。ヨーロッパの海はスペイン、イギリス、フランスが覇権を争い、度重なる戦いを繰り広げていた。
その頃、イギリスの名門貴族の御曹司ティリアン・パーシモンは、24歳の若さでイギリス海軍の大佐となっていた。彼の生い立ちは複雑なものだった。ティリアンの母イザベラはイギリス人のエドリントンと結婚しティリアンを儲けたが、その風貌は黒髪に南欧独特の彫りの深い顔立ち。エドリントンは妻を疑い息子に辛く当たった。ティリアンに父親以上の情愛をもって接したのが、ジェラード・ペルーであった。ティリアンは海軍士官である彼の話を聞く度に、大海原への夢を抱かずにはいられなかった。そんなある日、ティリアンは追っ手からジェラードを救い逃がす。ジェラードはスペインのスパイであり、母国に亡命したのだった。敵国のスパイを逃がしたティリアンにエドリントンは激昂し争いになるが、その時の傷がもとで死ぬ。そして母と息子はパーシモン卿の邸に向かうことになるのだった。ここでティリアンは冷徹な道を歩み始める。海軍士官学校を優秀な成績で卒業し、海軍に入隊、異例の速さで艦長にまで上り詰める。スペインに亡命し、世界に冠たる無敵艦隊を率いて、イギリスを撃破し、世界の七つの海を 制覇することこそ彼の夢であったのだ。
ティリアンは商人のコールサックを利用して、武器、弾薬、スペインとの情報交換を行っていた。そんな闇取引が暴かれそうになる。だが彼は冷静に事を進めた。プリマス一の大商人グレゴリーにスペインからの偽造の密書を忍ばせ、計画的に摘発したのだった。市民から尊敬された大商人は、謀反の罪を着せられ死刑となる。グレゴリーの一人息子ルミナス・レッド・ベネディクトは父の無念を晴らす決意をする。
ティリアンのスペインへの亡命は間近に迫っていたが、一人の女が大西洋への行く手を阻む。貴族の称号を持つフランスの女海賊ギルダ・ラバンヌ。ティリアンとギルダは互いに尊重しあう、ライバル同士であった。二人の船は激突する。敗れたギルダをティリアンは抱きしめた。ギルダもティリアンを愛した。だが彼にとっての女は、己の野望への踏み台でしかなかったのだ。ティリアンの船は進路をスペインへと向けた。そこに一隻の船が現われる。ルミナス率いる海賊船であった。予期せぬ海賊の襲撃に怯むティリアン達に援軍が。スペインの無敵艦隊であった。ルミナスの復讐は、あと一歩及ばなかった。
ルミナスは、ティリアンとの再会に備え、海賊仲間キャプテン・ブラックの力を借りて、その時を待つ。ティリアンは己の夢…「七つの海の制覇」に向け、着実に力を蓄えていた。黒く艶やかな長髪を海原に翻し、大海原を颯爽と進むその姿は“鷹”に似て、ティリアンは「エル・アルコン-鷹-」と呼ばれた。そして自ら設計した旗艦「エル・アルコン」に乗り込み、世界に冠たる無敵艦隊を率いて大海原を翔けるが……。
(出典:宝塚歌劇団HP)
ぶっちゃけ、「プロローグがクライマックス」とか言われていたりするこちらの作品。
原作になっている青池保子先生の『エル・アルコン―鷹―』は、「七つの海七つの空」と「エル・アルコン―鷹―」と「テンペスト」の3作品から成り立っています。
宝塚版の『エル・アルコン―鷹―』は、その中の「七つの海七つの空」と「エル・アルコン―鷹―」の二つのお話をもとに作られているんですが、とにかく登場人物とエピソードが多い!
そのため、エピソードとエピソードの間が足早で、詰め込み感がすごいんですよねぇ。
演出の齋藤吉正先生は、原作と主人公への愛と思い入れが強すぎて、約90分間でティリアンの生涯をほとんど網羅してしまったようです。
これに似た齋藤吉正先生のエピソードは、つい最近も聞きましたね……。(by『夢現無双』)
初演は、そんなバタバタした脚本をとうこさんが実力でねじ伏せる!!!的な印象があります。
もう本当にかっこいいんですよね、とうこティリアン。
その点では、再演バージョンも問題なしですね。
礼真琴さんも、きっと実力でねじ伏せてくれることでしょう。
とにかくイケメンがバンバン出てきて、バンバン殺陣を繰り広げますので安心してください♡
ストーリーはツッコミどころ満載ですが、それも宝塚らしさと言えるでしょう。
星組『エル・アルコン-鷹-』の過去の配役と再演版の配役
初演と再演の配役を表にしてみました。
主な配役 | 初演キャスト | 再演キャスト |
ティリアン・パーシモン | 安蘭 けい | 礼 真琴 |
ギルダ・ラバンヌ | 遠野 あすか | 舞空 瞳 |
ルミナス・レッド・ベネディクト | 柚希 礼音 | 愛月 ひかる |
グレゴリー/サンタクルズ | 英真 なおき | 輝咲 玲央 |
イザベラ | 万里 柚美 | 万里 柚美 |
エドリントン/リカルド | にしき 愛 | 桃堂 純 |
アデリーヌ | 朝峰 ひかり | 音咲 いつき |
パーシモン卿 | 紫蘭 ますみ | 朱紫 令真 |
シュルベリー司教 | 美稀 千種 | 大輝 真琴 |
ジェラード・ペルー | 立樹 遥 | 綺城 ひか理 |
バーバラ | 百花 沙里 | 紫 りら |
スサーナ | 彩愛 ひかる | 夢妃 杏瑠 |
グリンウッド夫人 | 彩愛 ひかる | |
エドウィン・グレイム | 涼 紫央 | 天華 えま |
マルタ | 毬乃 ゆい | |
オーレリー | 涼乃 かつき | きらり 杏 |
女王エリザベス | 星風 エレナ | 白妙 なつ |
ペネロープ・ギャレット | 琴 まりえ | 有沙 瞳 |
フィリップ二世 | 祐穂 さとる | 隼 玲央 |
エドワード・コールサック | 美城 れん | 遥斗 勇帆 |
ニコラス・ジェイド | 綺華 れい | 咲城 けい |
シグリット・シェンナ | 南海 まり | 音波 みのり |
ギャレット提督 | 天霧 真世 | 蒼舞 咲歩 |
クラリス | 梅園 紗千 | |
バルデス | 銀河 亜未 | 蒼舞 咲歩 |
キャプテン・ブラック | 和 涼華 | 天飛 華音 |
マスターズ | 彩海 早矢 | ひろ香 祐 |
アルバ | 花愛 瑞穂 | |
イネス ソフィア |
華美 ゆうか | |
グリンウッド卿 | 天緒 圭花 | |
エミリー | 初瀬 有花 | |
キャンベル | 一輝 慎 | |
ロサ | 音花 ゆり | |
パトリック | 鶴美 舞夕 | 朱紫 令真 |
ビッグジョン | 夢乃 聖夏 | 夕陽 真輝 |
クリスティーヌ | 南帆 サリ | |
スコット | 麻尋 しゅん | 湊 璃飛 |
裁判官 | 水輝 涼 | 夕陽 真輝 |
モルガン | 妃咲 せあら | |
ヴェラ | 花 ののみ | |
シェリンガム | 紅 ゆずる | |
スコールズ | 碧海 りま | |
オーウェン | 壱城 あずさ | |
副官 | 美弥 るりか | |
ギルダ(少女) | 羽桜 しずく | 水乃 ゆり |
レイナ | 遥奈 瞳 | |
ヨーク | 茉莉邑 薫 | |
マイヤ | 舞椰 莉々 | |
ベッカム | 如月 蓮 | |
タマラ | 蒼乃 夕妃 | |
ファーガソン | 海 隼人 | |
リネカー | 汐月 しゅう | |
メラー | 朝都 まお | |
ジュリエット・グリンウッド | 稀鳥 まりや | 朱紫 令真 |
ティリアン(少年) | 天寿 光希 | 二條 華 |
ファーディナンド | 真月 咲 | |
ローズ | 真風 涼帆 | |
酒場の歌手 | 都 優奈 |
再演版は、人数が少ないので、初演バージョンより役が縮小されています。
配役の予想は当たりましたか?
シグリットが音波みのりちゃん、ペネロープが有沙瞳ちゃん、ジュリエットが桜庭舞ちゃんというのは鉄板ですね。
ジェラード・ペルー(ティリアンの実の父)の綺城ひか理さん、エドウィン・グレイム(ペネロープの婚約者)の天華えまさん、キャプテン・ブラック(海賊、ルミナスに協力する)の天飛華音さんは、それぞれかっこいい役なので期待!
初演で天寿光希さんが演じていた少年ティリアンは、今回娘役の二條華ちゃん。
こちらは、かなり目立つ役なので美味しいですね。
そしてティリアンを慕うニコラスは、咲城けいさん。ニコラスは、青年の役なので下級生がぴったり。
織田信長×森蘭丸的なやつです。
(初演の安蘭けいさんと綺華れいさんの組み合わせは、劇中で全然説明はないけど、なんとも言えない妖しさがありましたね……。)
とくに役名が付いていないだけで、他にもティリアンの仲間とか、ギルダの仲間の女海賊とか、ルミナスの仲間とか色々出てくるでしょう。
たぶん目が足りないと思います。
心配。
まだ、初演版を観たことがない方は、ぜひぜひチェックして予習しておいてください。
私も再演にあたり久しぶりに映像を見たのですが、当時の興奮が蘇えりました。
歌とかセリフ回しとか、とうこさんの魅力を語ると長くなるのですが、個人的には、ティリアンの黒髪とあの口紅の組み合わせが大好きです。
『エル・アルコン-鷹-』『レビュー・オルキス-蘭の星-』 [DVD]
星組『エル・アルコン-鷹-』に注目!
ついに集合日を迎えた星組の『エル・アルコン-鷹-/Ray-星の光線-』。
本当は全国ツアーの予定でしたが、梅田のみの公演になってしまいましたね。
ただし、梅芸なら盆を活用したド派手なプロローグをやってくれるのではないでしょうか?やってほしい!
(全国ツアーだと色々制限があります)
あとは、チケット問題ですね。
短期間なので、争奪戦が激しそうです。
ライブ配信もやってくれるといいなぁと期待しつつ、チケット手配も頑張ろうと思います♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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