昨日は、月組『今夜、ロマンス劇場で』の新人公演のライブ配信を観ました。
無事に新公ができて一安心ですし、とっても素敵な舞台になっていましたよ。
では早速、その感想を振り返っておこうと思います。
みんな上手い!
新人公演のライブ配信は雪組の『CITY HUNTER』、星組『柳生忍法帖』、に続いて今回が3度目ですね。
(花組の『元禄バロックロック』は中止)
配信だけでもありがたいのに、星組さんから新人公演のプログラムが配信でもダウンロードできるようになりました。
なんて素晴らしサービス!本当にありがとうございます!!
今回の新人公演の演出は、平松結有先生。
本公演は1度しか観られていないので演出の細かい変更点などは不明ですが、最後の病床のシーンで「お前に触れたい」と美雪が言って、健司の胸元にそっと顔を寄せる演出は印象的でした。
本公演の「手を絡める」という大人っぽく抑えた演出も好きなのですが、どちらもこだわりを感じられて味わい深い。
そして、月組さんはやはりお芝居の組というだけあって、下級生まで上手い子が多いです!
主演の礼華はるくんも堂々としているし、下級生で初ヒロインの花妃舞音ちゃんも可愛くて上手。
新公なのにハラハラするところが少なく、観ていてとても安心感がありました。
キャスト感想
牧野健司/本役 月城かなと:礼華はる(研7)
2015年4月に101期生として『1789』で初舞台を踏んだ礼華はるくん。
『ピガール狂想曲』の新人公演で主役に抜擢されたものの、こちらは中止。
その後、『桜嵐記(おうらんき)』の新人公演で初主演を果たし、今回が実質2度目の主演ですね。
私はぱるくんを観ると、無条件に『チェ・ゲバラ』のルイス役を思い出して
好き!!
という感情になってしまうのですが、今回もひたすらに
好き!!!
という気持ちで観ていました。
特に一番好きだったのが、最後の舞踏会のシーンで美雪が健司に思いっきり抱きつくシーン。
ぱるくんは普通に抱きしめるだけなんですが、あの瞬間がこの物語のハッピーエンドの最高潮であり、礼華はるの魅力がギュッと詰まったシーンでもある。
わりと頼りないはずの健司が、包容力のある大きな人に見えるんですよ(人間的に)(物理的な身長差も良い)
そして
「また一人で歩きまわって迷子になったらどうするんですか、さぁ帰りましょう」
というセリフの言い方!!
トキメキが止まらないわ~~~。
純粋で優しいお役が本当に良く似合うし、ぱるくん本人が持っている独特の味わいが健司に上手くリンクしていてもう……
あぁ好きだ!!!!
やや映画オタクっぽい雰囲気もとても良い。
老年の健司の演技も素晴らしくて、うるうるしながら観ました。゚(゚´Д`゚)゚。
美雪/本役 海乃美月:花妃舞音(研2)
初めて認識した花妃舞音(はなひめ・まのん)ちゃん。愛称は「まのん」。
2020年9月『WELCOME TO TAKARAZUKA』で初舞台を踏んだ106期生です。
2年目という大抜擢ですが、お顔も声も本当に可愛い!
「お前!」っていうセリフをあんなに可愛く言える子います???
お転婆な演技もひたすらキュートですし、お歌も伸びやか。
ぱるくんが安定しているのはまぁわかるのですが、まのんちゃんが一人で舞台にいても一切ヒヤヒヤするところがないのは本当にすごいことだと思います!あっぱれ!!
学年的に当然なのですが、やや幼めな美雪というのも新人公演らしいフレッシュな雰囲気で素敵でした。
(鼻筋のメイクはもう少し薄くしたらもっと可愛く見えそう)
俊藤龍之介/本役 鳳月杏:彩音星凪(研7)
正直、この役は新公でやるにはかなり難しいと思うんですが、顔だけで押し出しの強さを感じる彩音星凪くん。
京映の大スター感がしっかり出ていて、素晴らしかったと思います。
ムラの舞台稽古の時は映画の北村一輝さんを意識してメイクを濃くした結果、鳳月杏さんに「どうしたの?大蛇丸みたいなお化粧だよ?」と言われて濃くしすぎていたことに気付いた……というエピソードをお話されていましたが(笑)
いつもより男っぽく意識して描いているという眉毛やもみあげもキリっとしていて素敵でした。
プロローグの舞踏会の男も、一人目を引く美しさ。
ハンサムガイシリーズを言う時に途中で遮られたものの、「泳げ…(ハンサムガイ)」という新しいシリーズを生み出していたと聞いて爆笑。
大蛇丸/本役 暁千星:七城雅(研3)
ありちゃん(暁千星)に似ている!と話題だった七城雅くん。
スカステの新公トークにも出ていましたが、普段の喋り方が昔のありちゃんに似ている……(笑)
お化粧もありちゃんにしっかり見てもらったとお話されていましたが、出てきた瞬間に「お!!」となりました。
お衣装が大きいのもありますが、背が高い男役さんなのかな?と思ったら身長は172cmと割と普通サイズなんですね。(大きく見えるというのは素晴らしいこと)
天霧狭霧のアドリブ後の拍手も「やめんか!」「…やめんか」で、しっかり場を収めていて舞台度胸を感じました。
そして歌が上手い!これは今後がさらに楽しみです。
山中伸太郎/本役 風間柚乃:真弘 蓮(研4)
いや~芝居も歌も本当に上手い!!
まだ研4って本当ですか??
結愛かれんちゃんがお辞儀した際に帽子を落としてしまったのですが、その帽子を誰が拾うのかな?と思っていたら、真弘くんが拾った~~~!!
できる子~~~!!
役柄的にも山中と塔子さんの今後の恋が予感できてニッコリ。
成瀬塔子/本役 彩みちる:結愛かれん(研7)
本公演でも注目度の高い結愛かれんちゃん。
そこにいるだけでパッと華やかになる素敵な娘役さんですよねぇ。
最近はさらにその魅力が増しているなと感じます。
長の期というのもあって、周りのことを考えすぎて役作りに苦戦した時期があった……とお話されていましたが、ゆーゆももう長の期なんですね……時の流れが本当に速い。
塔子のようなちょっとぶりっ子っぽいお役は得意そうだな、と思うのですが本当にナチュラルで違和感なし。
お嬢様っぽいお衣装もめちゃくちゃ可愛いかったです♡
本人的にはやらかした!!って焦ってたかもしれないけど、帽子を落とした際に「あっ・・・」って顔をしていて、すごく可愛かった(笑)
その後の、お父さんとのアドリブ芝居も帽子の話をしていたような……(笑)
アクシデントすら可愛いの無敵では?
カーテンコールの時は、ぽろぽろ涙がこぼれていて、もらい泣きをしてしまいました。
他の気になる方々
本多正/本役 光月るう:柊木絢斗(研6)
ムラの新公映像を音声だけ聞いていて「え?るうさんがいる!?」と思わず画面を確認してしまったみよっしー(柊木絢斗)。
新人公演のうちは、本役さんをコピーするというのも勉強のうちだと思うのですが、その能力の高さがずば抜けて素晴らしいなと思いました。
しかも、みよっしーの場合は、ただのコピーじゃなくて、心をちゃんと感じるお芝居になっていました。間違いなく上手い!!
ディアナ/本役 晴音アキ:天紫 珠李(研7)
じゅりちゃんも今回が最後の新人公演。
とはいっても、もはや新人公演だとは思えない位しっかり貫禄があって経験値を感じます。
ショーのノマドのシーンもだけど、こういうゴージャスなお衣装がとても似合う。
長としての挨拶も立派でした。
清水大輔/本役 夢奈瑠音:瑠皇りあ(研5)
私が月組の新人公演を観ていない間に、るおりあくんも威厳のあるお兄さんになっていました。
とにかく顔がかっこいい。
回想シーンはドアップになっていて、カメラさんに笑ってしまいました(その気持ちわかるよ)
警官/本役 朝陽つばさ:槙 照斗(研3)
数日前、休演していると聞いて心配していたまきてる。
復活して、無事に新公も出られてよかったです。
「今の見てましたよね?」「カメラ撮ってるじゃないですか!」という思い切りのいいアドリブで会場も湧いていました。
こういうタイプの生徒さんは将来良い役者になるぞ!
雨霧/本役 天紫珠李:蘭世惠翔(研6)
狭霧/本役 礼華はる :一輝翔琉(研1)
アドリブはエリザベートの「もうこれ以上生きていけない」「死ねばいい」というバージョンでした。(ムラはベルばらだったらしい)
男役だったことを思い出すような、きりっとかっこいい蘭世ちゃん。
そして期待の研1・一輝くん!!
初めて一輝くんの舞台姿をしっかり観たのですが、なんて美しい顔&スタイル……!!
発声などはまだまだこれからだと思いますが、とにかく立っているだけでスターオーラが漂っていました。
鳩三郎/本役 柊木絢斗:天つ風朱李(研1)
こちらも研1生の「シュリンプ」こと天つ風くん。
顔が好みのタイプで以前から気になっていました(笑)
少し高めの「クルックー」がとにかく愛くるしかったです。
キャスト一覧
▽キャスト一覧はこちら
主な配役 | 新人公演 | ||
---|---|---|---|
牧野健司 | 月城 かなと | 礼華 はる | |
美雪 | 海乃 美月 | 花妃 舞音 | |
俊藤龍之介 | 鳳月 杏 | 彩音 星凪 | |
本多正 | 光月 るう | 柊木 絢斗 | |
ばあや | 夏月 都 | 天愛 るりあ | |
萩京子 | 白雪 さち花 | 白河 りり | |
成瀬正平 | 千海 華蘭 | 一星 慧 | |
ディアナ【月の精霊】 | 晴音 アキ | 天紫 珠李 | |
じいや | 春海 ゆう | 彩路 ゆりか | |
清水大輔 | 夢奈 瑠音 | 瑠皇 りあ | |
狸吉 | 蓮 つかさ | 大楠 てら | |
石田鶴男 | 佳城 葵 | 月乃 だい亜 | |
監督【新撰組】 | 朝霧 真 | 爽 悠季 | |
三好師長 | 姫咲 美礼 | 花時 舞香 | |
大蛇丸 | 暁 千星 | 七城 雅 | |
林英恵【衣装デザイナー】 | 麗 泉里 | 咲彩 いちご | |
夏川【脚本家】 | 清華 蘭 | 佳乃 百合香 | |
虎衛門 | 英 かおと | 和真 あさ乃 | |
成瀬塔子 | 彩 みちる | 結愛 かれん | |
警官 | 朝陽 つばさ | 槙 照斗 | |
馬場【付き人】 | 蘭 尚樹 | 澪 あゆと | |
山中伸太郎 | 風間 柚乃 | 真弘 蓮 | |
青田茉莉子【セブンカラーズ】 | 桃歌 雪 | 菜々野 あり | |
近藤勇 | 空城 ゆう | 甲海 夏帆 | |
太夫 | 妃純 凛 | ||
吉川天音 | 天紫 珠李 | 羽音 みか | |
雨霧【大蛇丸の従者】 | 天紫 珠李 | 蘭世 惠翔 | |
猪倉【付き人】 | 彩音 星凪 | 大瀬 いぶき | |
狭霧【大蛇丸の従者】 | 礼華 はる | 一輝 翔琉 | |
司みどり【セブンカラーズ】 | 結愛 かれん | 羽音 みか | |
道化師 | 佳乃 百合香 | ||
太夫 | 花時 舞香 | ||
カメラマン | 甲海 夏帆 | ||
かき氷屋 | 天愛 るりあ | ||
岸藍子【セブンカラーズ】 | 蘭世 惠翔 | まのあ 澪 | |
橙野富士子【セブンカラーズ】 | 菜々野 あり | 朝香 ゆらら | |
鳩三郎 | 柊木 絢斗 | 天つ風 朱李 | |
川鳥【助監督】 | 一星 慧 | 毬矢 ソナタ | |
岡林【助監督】 | 大楠 てら | 遥稀 れお | |
栄子 | 白河 りり | 咲彩 いちご | |
若尾菜々【セブンカラーズ】 | 白河 りり | 美海 そら | |
鈴本【助監督】 | 瑠皇 りあ | 水城 あおい | |
原ゆかり【セブンカラーズ】 | 羽音 みか | 静音 ほたる | |
丑太郎【付き人】 | 彩路 ゆりか | 綺乃 ゆず | |
衣装助手 | まのあ 澪 | ||
音響 | 爽 悠季 | ||
照明 | 毬矢 ソナタ | ||
淡路千景【妖怪の歌姫】[宝塚] | きよら 羽龍(※) | ||
淡路千景【妖怪の歌姫】[東京] | 白河 りり | ||
写真の女[宝塚] | きよら 羽龍(※) | 菜々野 あり | |
写真の女[東京] | 結愛 かれん | 菜々野 あり | |
四ツ池【助監督】 | 真弘 蓮 | 涼宮 蘭奈 | |
茜秀子【セブンカラーズ】 | 咲彩 いちご | 澪花 えりさ | |
結髪 | 美海 そら | * | |
美術家 | 月乃 だい亜 | * | |
村海【助監督】 | 七城 雅 | 槙 照斗 | |
黒石【助監督】 | 和真 あさ乃 | 澪 あゆと | |
(新人公演)スクリプター | まのあ 澪 | ||
(新人公演)太夫 | 奏羽 美緒 蘭叶 みり |
||
(新人公演)妖怪の女 | 美海 そら 愛梛 ちとせ |
||
(新人公演)衛兵 | 相星 旬 |
※きよら羽龍は、宝塚大劇場公演の一部日程と東京宝塚劇場公演の全日程を休演いたします。(1月25日、3月10日 新人公演も休演)
※一乃凜、朝雪薫は、宝塚大劇場公演と東京宝塚劇場公演の全日程を休演いたします。(1月25日、3月10日 新人公演も休演)
出典:宝塚歌劇団HP
当初、きよら羽龍ちゃんは新人公演で萩京子役(本役:白雪さち花)を演じる予定でしたが、残念ながらムラの新人公演の少し前から休演になってしまったので、白河りりちゃんに変更されました。
白河りりちゃんが新人公演で演じる予定だった淡路千景【妖怪の歌姫】は、新人公演でもそのまま萩京子として歌っていました。(めっちゃ上手い)
新人公演楽しかった!
『今夜、ロマンス劇場で』は、新人公演でやるにしてもお芝居を学ぶという点でとても良い作品だなと思いました。
配信なので舞台全体を観ることはできないのですが、後ろでも丁寧にお芝居してるんじゃないかなぁと感じられる月組の芝居力。
そして、本公だから、新公だから、というのを意識せず、純粋に物語を楽しめたのも良かった!!
とにかく無事に東京の新人公演ができて一安心ですね。
本公演も無事に千秋楽まで走り抜けられますように!
・‥…━━━━━━☆
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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