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観劇レポ

花組公演『The Fascination(ザ ファシネイション)!』感想♪花組100周年をお祝いするショー作品

お芝居に引き続き、花組公演『The Fascination(ザ ファシネイション)!』についてです。

花組100周年を記念して作られた華やかなショー。

花組の歴史を含め、随所にこだわりが感じられる舞台でしたね。

だいぶ今さら感はありますが(笑)、構成ごとに感想を振り返ってみたいと思います。

コンセプトは花組生誕100周年

1921年に創設された花組と月組。2021年はちょうど100年の節目です。

そんなおめでたい年を記念して作られた本作。

花をテーマにしたシーンや、過去の花組公演のオマージュシーンなど、100周年をお祝いするのにぴったりな素敵なショーになっていました。

演出は中村一徳先生

スターさんから下級生まで、どこを見ても楽しい中村Bショー。
私は大好きです。

銀橋渡り大サービスと燕尾後のもう一盛り上がりにワクワク!最近B先生が凝っている(…と思われる)映像使いもワクワク!

中弛みするようなシーンがなく、テンポ感も素晴らしかったのではないでしょうか?

シーンの振り返り

ここからはシーンごとに振り返っていきましょう!

第1章 プロローグ

蜷川実花風?の映像から始まり、れいちゃん(柚香光)が銀橋に登場。

え?これどういうテイストなの?ひょっとして今っぽい感じなの??

と思っていたら、幕が開いてクラシカルなセットとキラキラの電飾のなかにズラッと並ぶ花組生!!

うわ~!!華やか!!!そうだよねぇ!これだよねぇ!

となりました(笑)

ちなみに装置は、今作が大劇場デビューの木戸真梨乃先生。

「僕は歌劇の薫りや情緒を大事に大切にしている」という中村先生の言葉を胸に、デザインに臨まれたそう。

安心と信頼の加藤真美先生のお衣装は、制作発表の時も思いましたが華やかなピンク!ピンク!ピンク!

お花のように広がる裾のデザインが印象的です。
(プログラムに載っている、れいまどを上から撮ったお写真が本当にキレイ!)

トップコンビの濃いピンクのお衣装は、マリアカラスという薔薇の花弁の色を目指したそう。

プログラムの加藤先生のコメントに、テールの内側と外側の色味を決める際に「柚香さんにも一緒に考えてもらった」と書かれていましたね。

ターンをした時に、より綺麗に見えるように役者目線でアドバイスをくれたとのこと。

ポイント

テール部分のこだわりの濃淡に注目!

「花はfascination~fascination~♪」という主題歌も覚えやすくてとても良い。

ちなみに今さらですが、fascinationは「魅惑」や「魅了」という意味ですね。

これから、どんなショーを観せてくれるんだろう?という期待値の上がるプロローグになっていました。

プロローグBは、ひとこちゃん(永久輝せあ)による銀橋ソロ「あなたに愛の香りを」

片膝ついたり、悶えたり……色っぽく歌うひとこちゃん……。

歌はもちろんお上手ですが、花組の男役っぽさを感じて私は嬉しくなりました^^

第2章 酒とバラの日々

第五場は、マイティー(水美舞斗)を中心にしたシーン。

ストライプスーツにハット、そして赤いバラという素晴らしい組み合わせ。

男役さんがバリっとスーツで並んでいて、これには下級生ファンもにっこりでしょう^^

一緒に踊るのは、最近マイティーとの絡みが多い星空美咲ちゃん。

マイティーに手首を掴まれてのキス振りからの近距離で見つめられる美咲ちゃんを見ていると、歌劇に書かれていた「すぐ真っ赤になる耳がチャームポイント」というコメントが思い出されて、勝手に心配になってしまいます(笑)

お芝居に続いて、こちらのシーンでも色気が止まらないマイティー。

振り付けも相まって、スミレコード大丈夫なのか……という思いに駆られました(嬉)

第3章 花の伝説

◆花の伝説①はペルーの花

こちらもなんだかスミレコードが気になる色っぽく妖しいシーン。

食虫花のれいちゃんに捕食される蝶のまどかちゃんというストーリーっぽいダンス。

一回目に観た時は、れいちゃんが腕をあげるたびにチラッと見えるタトゥーが気になって気になって…まったく集中できなくなるという……。

あの印象的なポーズは、振付の西川先生が“ジョジョ立ち”を検索して決めたらしいと聞いて、言われてみれば……となっています。

にしても、れいちゃんはやっぱり人間じゃない役が良く似合います。

花組の歌の双璧、しぃちゃん(和海しょう)&びっく(羽立光来)の美声も素晴らしい。

花の伝説②はミモザの花

打って変わって、ミモザをテーマにした宝塚レヴューらしいロマンチックなシーンに。

こちらは、1946年に行われた戦後初の花組公演『ミモザの花』のオマージュ。

何度も再演を重ねられた人気演目だったそうで、

「その後も宝塚のレヴューを象徴するシーンとして、ミモザの花をテーマにしたシーンが上演されてきた」

と書かれていましたが、『フォーエバー!タカラヅカ』にもミモザのシーンがあったな、ということを思い出しました。

・士官A 永久輝せあ

・フランスの娘A 音 くり寿

白地に紫の軍服を着たひとこちゃんが美しく、フランス人形のようなボンネット姿のくりすちゃんが愛らしい……♡

夢見心地で観ていました。

ミモザの精の美空真瑠くんと湖春ひめ花ちゃんもとっても可愛かった!

第5章 The Fascination Flower!

中詰はすみれがテーマになっています。

紫のお衣装がとっても可愛いまどかちゃんの銀橋からスタート。

曲はお馴染みの L' amour est un bouquet de violettes

その後も

すみれの花咲く頃

ヴィオレッタに捧げし歌

ラ・ヴィオレテラ (すみれの花売り娘)

と、どんどん展開していきます。(他にも使われてるかも)

なかでも印象的なのが、れいちゃんとマイティーが踊り、しょうみちゃん(真鳳つぐみ)が歌うという95期3人だけのシーン。

しょうみちゃんの退団公演ということもあり、中村B先生の愛を感じました。

そして優波慧くん&娘役さんが銀橋で歌う【情熱の花・すみれ】。

通常バージョンは後ろを向いて暗転でしたが、千秋楽の優波くんは最後は正面を向いてバチっと花組ポーズを決めてましたね。

第6章 オマージュ①② ピアノ・ファンタジィ

高翔みず希組長のMCからオマージュシーンがスタートします。

まずは、1988年の花組公演『フォーエバー!タカラヅカ』(その後のニューヨーク公演の試作ショー)からピアノ・ファンタジィ

子供の頃に何度も繰り返しビデオで見ていたシーンなので、やはり胸アツでした。

◆鍵盤のロケット

元々はなつめさんがやっていた歌うピアニストの役は聖乃あすかちゃん。

ほのかちゃんへの期待が伺える抜擢ですね。フレッシュに頑張って踊っていました。

(ここのオリジナル振付が羽山先生だということをプログラムで知りました)

◆Rhapsody in Blue

久しぶりにこのシーンを観て、

なんておしゃれで難しい振付なんだ!

と改めて思いました。

同時に、今の花組は真ん中周辺がみんな踊れる強さも感じました。

これは文句なくダンスの花組だわ……。

なかでも、れいちゃんとマイティーとひとこちゃんが3人で横に少しずつ移動する振付がすごく好きで、それぞれ個性が出ていてめちゃくちゃ楽しめました。
(揃えて欲しいとは思わないタイプ)

まどかちゃんの黒燕尾ダルマのスタイルも際立ってましたね!

ソロのシーンはピンとした空気感で、見ている方も呼吸するのを忘れる位ぐっと引き込まれました。

第6章 オマージュ③

ピアノ・ファンタジィの後は空気を切り替えて、過去の花組公演の歌い継ぎへと続きます。

◆Exciter!!『Exciter!!』

やっぱりExciter!!は場を一気に盛り上げる力がありますよねぇ。

ほってぃ(帆純まひろ)を中心にしたシーンで、若くてキラッキラしてました。

◆スポット・ライト『マイ・アイドル』

上級生男役さん3人(航琉ひびき・舞月なぎさ・峰果とわ)によるシーン。

この曲は私は知らなかったのですが、すっごく耳に残る!つい口ずさんでしまう!

◆ラ・ラ・フローラ『ラ・ラ・フローラ』

華雅りりかちゃんと春妃うららちゃんのお姉さまコンビ。

上品に美しく発光してらっしゃいました。

◆僕の愛『ル・ピエロ』

高翔組長&美風副組長のシーン。ぐっときますねぇ。

あおいさんは、相変わらず素晴らしい美声を披露されてました。

このシーンでさおたさんは、なつめさんの形見分けのカフスボタンをつけてらっしゃったそうです。(今まで使いたくてもなかなか使えなかったそう)

◆ある愛の伝説『オペラ・トロピカル』

マイティーの歌でまどかちゃんとひとこちゃんが踊り→れいちゃんの歌→皆出てくるという流れ。

この曲も知らなかったのですが、宝塚らしい素敵な曲でした。

若草萌香ちゃんと糸月雪羽ちゃんが歌手として使われているのも嬉しいポイント。

そして、銀橋にずらっと並ぶ白燕尾の男役さんたちが壮観なこと……!

NHKの映像で銀橋に並ぶ際にマイティーのことをじっと見つめるれいちゃんが映っていて、いつもやっているのかな?と思っていたら、千秋楽はひとこちゃんのことをじっと見つめていましたね(笑)

◆心の翼『テンダー・グリーン』

真っ白なお衣装で花組生の大合唱。

最近めちゃくちゃ聞く機会が多い心の翼、何度聞いても感動しますね。

千秋楽で最後に黒い涙をポロっと流していたまどかちゃんが印象的でした。

これからも花組にとって「心の翼」は特別な曲として受け継がれていくのでしょう。

 

プログラムで中村B先生は、

これまで数々の名シーンや名曲が誕生いたしましたが、今回使用する曲は一部に絞らせていただき、長さも変更させていただいております。それぞれの楽曲や場面に深い思いをお持ちのお客様には大変申し訳なく思います。

と書かれていましたが(ニュアンス)、本当に選ぶのが大変だっただろうなぁと思います。

第7章 フィナーレ

◆エーデルワイス

フィナーレは、飛龍つかさくん&星空美咲ちゃん→しぃちゃん&びっくの銀橋での「エーデルワイス」から始まります。

(びっくが歌い始めると上手すぎて笑いがこみ上げてくる現象が起こります……)

そして、まどかちゃんを中心にダルマ衣装の娘役さんたちのエーデルワイスのダンスアレンジ。

歌劇で読んだのですが、エーデルワイスの訳詞はなつめさんのお父様・阪田寛夫さんによるものだったのですね、知らなかった!

◆大階段でのれいちゃんの歌と娘役さんの群舞→黒燕尾

映画『ひまわり』の曲「Loss Of Love」を歌うれいちゃんとピンクのお衣装の華やかな娘役さんたち。

この曲がれいちゃんの雰囲気に合っていて、とても素敵でした。

そして途中から黒燕尾の男役さんたちが大階段を斜めにザッザッと降りてきます。

この瞬間になぜか号泣した私(笑)

久しぶりの生観劇だったこともあり、感極まってしまいました。

宝塚らしさの過剰摂取!!

白燕尾も黒燕尾もこんなに堪能できるのすごい!!

◆情熱の花

黒燕尾が終わっても、まだまだ終わらないBショー。最高だね!

「情熱の花」を歌いながらの怒涛の銀橋渡り。

まずは銀橋にずらっと並ぶ娘役さんたちの美を浴びます。
(これは他の組でも観たいやつ)

からの、ほのかちゃん&くり寿ちゃんを中心に男役さんたち→退団者&専科に異動する組長→ひとこちゃんへと続きます。

ひとこちゃんの登場時のポーズがとにかく好き(途中の横に指を差す振付も好き)(結論:全部好き)

締めは背中で魅せてくるマイティー。

ギリシャ彫刻みたいなきれいな顔だな……と改めてじっくり見てしまいました。
ゆっくりじっくりお顔が見れる良きシーンでした♡

◆デュエダン

大人っぽい曲のデュエダンに淡いグリーンの衣装が少し意外でしたが、とってもキレイ。

まどかちゃんのアシンメトリーなドレスの裾がひらひらしていて、れいちゃんの高速リフトがさらに魅力的に見えました。

そしてまどかちゃんを見つめるれいちゃんの視線が相変わらず素晴らしい。
踊りももちろん素晴らしい。

れいちゃん&まどかちゃんの息がぴったり合っていて、これからも二人のダンスシーンが楽しみになりました^^

今の花組の魅力が伝わるショー

バチバチ感が控えめで、曲調もゆったりめでしたが、宝塚らしさを感じられる良いショーでした。

東京公演は公演中止時期もありましたが、無事に千秋楽を迎えられて本当によかった。

新しく覚えた下級生もいて、これからの花組観劇がさらに楽しみです!!

↓『元禄バロックロック』についてはこちら

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