宝塚のショー作品は、演出家によって雰囲気がガラッと変わりますよね。
好きな演出家さんは沢山いますが、今回は石田昌也先生のショーの魅力やおすすめ作品についてご紹介したいと思います。
私、石田先生のショーがめちゃくちゃ好きなんです!その魅力を伝えたい!ということで、記事にしてみました。
観たことがない方は、この機会にチェックしてみてくださいね。
石田昌也先生って?
まずは石田昌也先生について。
石田先生は、1956年生まれ。
兵庫県宝塚市出身です。
愛称は、ダーイシ。
玉川大学文学部卒業後に宝塚歌劇団に入団。
1986年に雪組バウホール公演『恋のチェッカー・フラッグ』で演出家デビューしています。
(出典:Wikipedia)
石田先生は、大劇場のデビュー作もショー作品ですし、以前はショーを沢山作っていたんですよね。
ただし最近では、月組公演『カンパニー』や雪組公演『壬生義士伝』など、お芝居の演出を担当することが多いです。
石田昌也先生のショー作品
石田先生が作った大劇場ショーは、今まで9作。
・『TAKE OFF』(雪組・1993年)
・『ハイパー・ステージ!』(花組・1994年)
・『ジュビレーション!』(星組・1995年)
・『スナイパー』(花組・1998年)
・『ミレニアム・チャレンジャー!』(宙組・2000年)
・『ワンダーランド』(雪組・2005年)
・『風の錦絵』(雪組・2009年)
・『ファンキー・サンシャイン』(宙組・2010年)
近年あまりショーの演出はしていないんですよね。
一番最近だと、和希そらさん主演の宙組バウホール公演『ハッスルメイツ!!』でしょうか。
宝塚のショー作品は、演出家さんによって雰囲気が全然違います。
石田先生の特徴はこちら。
<石田ショーの特徴>
・主題歌が覚えやすい
・プロローグの衣装が戦隊モノっぽい
・娘役のプロローグ衣装はミニスカート率高め
・プロローグとパレードの衣装は同じことが多い
・ポンポン使用率が高い
・随所に散りばめられている石田節
とにかく石田先生のショーはプロローグがすごいんです!!
見たら絶対元気になる!っていうプロローグを作ってくださるんですよね。
主題歌も印象的で、ショーのタイトルを何度も繰り返してくれるので耳に残ります。
個人的に宝塚の主題歌は、覚えやすくてなんぼ!帰り道に口ずさめるような曲がいい!!と思っているので、その点でも石田先生のショー作品は神がかっています。
そして、衣装も印象的ですね。
戦隊モノ?90年代のアニメ風?というのでしょうか……表現が難しいですが、特徴的な衣装が使われています。
娘役のプロローグ衣装は、ほぼミニスカートです。
ミニスカート×ブーツ。
あと、石田先生はオーソドックスなシャンシャンを使わないんですよね~。
シャンシャンではなく、ポンポン。
『スナイパー』は、違ったかな?
『TAKE OFF』は旗を持って階段を下りていたような気がします。
オリジナリティを出したい!という拘りが感じられますね。
私が好きな石田先生のショー作品ベスト3
ここからは、個人的に好きな石田先生のショー作品ベスト3をご紹介します。
3つに絞れない……けど、頑張って絞ってみました!
好きなショーを聞くと、その人の趣味趣向が分かりますよね(笑)
第3位:月組『ブレイク・ザ・ボーダー』(1991年)
1991年9月20日~10月29日 宝塚大劇場
併演は『銀の狼』
石田先生の大劇場デビュー作ですね。
私はこの時代の月組ファンなので、『ブレイク・ザ・ボーダー』はやっぱり外せません!
プロローグからインパクトがすごいこちらの作品……。
主題歌は「50億人の上に立つ~あなたは~誰~♪」っていうやつですね。
子供だったので、当時はポカーン( ゚д゚)となってしまったのですが、その後じわじわ好きになりました(笑)
今聞いても「50億人の上に立つ、あなたは誰」の意味がよく分かりませんが、「オ~ブレイク・ザ・ボーダ~♪」という歌詞とともに涼風真世さんの美声がずっと耳に残っています。
一応、ショーのテーマは、
ボーダーレスの世界の到来を反映して、世の中の決まり切った境界線を取り払い、少し変わった角度からいろいろなものや状況の境目を観察したショー作品。
出典:Wikipedia
となっています。
プロローグの衣装は、ネイティブアメリカン的なお衣装&大きな頭の羽根!!!
プロローグが終わると、涼風真世さん演じる青年が麻乃佳世さん演じるバレエ少女に恋をする、というシーンがあるのですが、バレエ少女の名前がまさかの「花子ちゃん」なんですよね。石田節を感じます。
美しいタカラジェンヌとトンチキシーンのギャップがすごくて面白いです。
その後は、天海祐希さんと紫ともさんのシーン。
紫ともさんは、ミニスカポリスのお衣装で登場。
石田先生は、お色気的なお衣装好きですよね。
そして衝撃なのが、中詰めの「龍神伝説」のシーンですね。
なんと!!!涼風真世さんが、龍に乗って登場します!!!
(『ベルサイユのばら』のペガ子的なやつ)
龍に乗って、ドボルザークの「新世界より」を歌う涼風真世様の神々しさたるや……!!!
龍は口パクパクするし、目がキラキラしています。
動くたびにガクガク揺れてますが、涼風真世さんの声の安定感が素晴らしいのです。
なんじゃこれ……しゅごい……
涼風真世さんはちなみにこの後、女装も2種類披露されています。
これがまた、お美しいんですよね~~~!
フィナーレは、燕尾の天海祐希さんも、涼風真世さん&麻乃佳世さんのデュエダンも素敵です。
最近の宝塚しか観たことがない方はたぶん戸惑うと思いますが、とりあえず最後まで観てください。お願いします!!!
第2位:星組『ジュビレーション!』(1995年)
1995年9月29日~11月6日 宝塚大劇場
1996年3月4日~3月31日 東京宝塚劇場
1996年6月29日~7月12日 全国ツアー
併演は『剣と恋と虹と』
星組の『ジュビレーション』は、元気になりたい時に観るショー・ベスト1です。
もうプロローグ観ただけで、元気になる!!!
稔幸さんの銀橋での「ワン・ツー・スリー・フォー!」を聞くと、テンションが急激にアップ!
麻路さきさんが登場してサングラス外すところで、ギャー!!!ってなります。
頭にかけたサングラスと上にハネさせた髪型見ると、90年代!!好き!!っていう感情が襲ってきて胸が苦しくなりますね……。
JU!BI!LA!T・I・O・N ジュビレーション!ていう掛け声もツボ。真似しちゃう。
プロローグの後は、稔幸さんと白城あやかさんの「南極の幻」のシーン。
ここのシーンがめちゃくちゃ好きでして……。
あやか様演じるオーロラの精に誘惑される南極観測隊員のノルさん。
中詰めは、星に関連した曲のメドレー。
正統派っぽいシーンで、宝塚観たな!という気分になりますね。青っぽい衣装が並んでキレイです。
『ジュビレーション!』において石田節が炸裂しているのは、「チャンネル戦争」のシーン。
ツッコミどころがすごいです。
(今のご時世的には完全にアウト)
でも、絵麻緒ゆうさんと真織由季さんが可愛い&星組の宴会芸魂を感じるシーンになっていますよ。
あとは、燕尾ですね。
「ジュエリー」のシーン。
もうイケメンがバンバン出てくるので、クラクラします。
宝石のショーケースをモチーフにしたセットのなかで麻路さきさんと白城あやかさんが妖艶に踊るんですよ。色っぽい~!!
後ろの男役さんたちの「オゥ」とか「アゥ」とかいう掛け声がほんと星組~~~!!!ってなりますね。好きです!
第1位:宙組『ファンキー・サンシャイン』(2010年)
2010年5月21日~6月21日 宝塚大劇場公演
2010年7月9日~8月8日 東京宝塚劇場公演
併演は『TRAFALGAR(トラファルガー)』
第1位は、宙組さんの『ファンキー・サンシャイン』です。
この作品は、回数的にも沢山観た思い出のあるショーでして……。
思い出ポイントで美化されているのかな?と思って、久しぶりに映像を見たら、やっぱり面白かった!
なんといっても、「ソーラーパーワーを感じろ♪」という主題歌が衝撃的ですね。
あれ?教育番組のテーマソングかな?(笑)ってなるんですけど、帰り道にはやっぱり口ずさんでしまうという……。
やっぱり石田先生はすごい!天才!
タイトルや主題歌かからも分かる通り、太陽をテーマにしたショー作品です。
大空祐飛さんのお天気キャスター役とか、蘭寿とむさんの太陽族とか、コミカルなシーンも多いんですよね。
なかでも印象的なのは、蘭寿とむさんを中心にしたプラズマダンサーのシーン。
プラズマダンサーって言ってたけど、本当のシーンの名前は「日食〜サン・ライズ」ですね。
このシーンは、2010年度の宝塚年度賞の団体賞を受賞していますよ。
そして祐飛さんと蘭寿さんがすみ花ちゃんを取り合う「太陽の戦士」の場面。
とにかく祐飛さんのアーミールック大勝利!!
後ろの兵士たちの演技もすごいんです(色っぽいという意味で)。
映像に映っているかどうかは謎ですが、優勝は鳳翔大氏。
あと、蘭寿さんの銃に打たれて死ぬ演技が相変わらず素晴らしいので要チェックです。
そして男役群舞は、個人的に大好きな腕まくり燕尾ですよ!!
全編通して面白い&かっこいいので、観たことがない方は今すぐソーラーパワーを感じてください。
石田昌也先生のショーをチェック!
石田先生の好きなショー作品を振り返ってみました。
久しぶりにDVDやブルーレイを引っ張り出して色々観たのですが、やっぱり楽しい!
最近、あまりショーを担当していないので、そろそろやってくれないかなぁ~と期待しています。
『ジュビレーション!』も『ファンキー・サンシャイン』も今月中にもう一度スカイステージで放送があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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